オトナの読書:新たに興味を持った『地政学』の本・第二作目を読んで追加情報入手
今夏「地政学」にまつわる書物を読み、この新たな学問を知りました。たまたま接触した地政学の何たるか?が興味深かったので、さらなる情報を求めて第二弾の作品にアクセスしてみました。
もくじ
前作のおさらい
数週間前に読んだ「地政学」の本はこちらでした。
日本を含む世界の立場や情勢、背景を紹介する興味深い内容で、いい年こいて知らないことだらけだったことを少し恥じておりました。
そのときに培ったわたし的に初耳だった情報たちはこちら↓
第二弾に選んだ書籍
オトナとして、このままではいけないと思ったことと、純粋に内容が面白かったこともあり、「地政学」に関する本を再検索してみました。
そしてヒットしたのがこちら↓
第一作目に読んだ地政学の本同様、子供向けにアレンジされている、ストーリー仕立ての内容です。
とっつきにくくなく、噛み砕いて解説してくれてます。ありがたや。
登場人物は、
- 大樹(だいき)・・・学業優秀の男子高校生
- 杏(あん)・・・大樹の妹、中学生
- カイゾク・・・本名素性年齢ともに謎の男でアンティークショップの店主らしい
物語は、大樹と杏がアンティークショップのショーウィンドウに並んでいる地球儀に一目惚れし、その風貌から「カイゾク」と異名をとる男に店内に招き入れられるところから始まります。カイゾクは1週間、話し相手になってくれた上で最終日のテストに合格したら、その地球儀をふたりにプレゼントする、と言います。地球儀欲しさに、ふたりは翌日からアンティークショップに通い、地球儀を使ったカイゾクの話に耳を傾けていくことに•••。
わたしの琴線に触れた箇所に付箋を貼っていくと、全部で8枚となりました!
地政学の本第二弾を読んで知った新たな事実
こちらの本、出版は2022年なので、情報も当時のものとなります。
日本の平均年齢の高さは経済成長にマイナス影響
近年経済成長が滞っている日本。人口が減少していることが理由のひとつで、中でも深刻なのは少子高齢化。日本の平均年齢は46歳で、経済を回す若い層が極端に少ない。
東南アジアの平均年齢は29歳で、なかでも日本とほぼ同じ人口であるフィリピンの平均年齢は24歳!
これは、フィリピン国内で年金や医療などの制度が整っていないので、自らたくさん子供を産み、彼らに将来面倒を見てもらわなければならないため。
一方の先進国・アメリカの平均年齢は38歳、と日本より断然若く、経済成長もいまだ著しい。
これは、多数の移民を世界中から受け入れて国内を若返らせ、活気づかせているため。
排他的経済水域が深ければ深いほど利点が大きい
海は魚や石油が眠る資源の宝庫であると同時に、海底ケーブルなどを張り巡らせることのできる機密情報の棲家。他国にバレたくないものは深く深く海の底に沈めて、海上からは見つからないようにしておきたいという心理は各国共通。立体的に考えると、自国の持つ海域が深ければ深いほど縄張りは大きくなる。
日本は地球儀上で深い海を示す濃い色の海に囲まれていて、占める海水の体積でいうとランキング世界第4位!水深6000メートル以上の深海という観点では、世界一とも言われている。
日本人が語学に弱いのは、国内が豊かなせい?
多くの日本人が外国語を話さない、話せないのは、話す必要がないから。
世界第3位の経済大国・日本では、国で作ったものを国内の人が買ってくれる。
貧しい国では、いくら良い商品を作っても国内では売れないので、英語などの外国語を駆使して国外相手に商売をしなければならない。死活問題として語学が向上するというわけ。
英語圏外で、英語力が高い国のランキングは、
- オランダ
- オーストリア
- デンマーク
- シンガポール
- ノルウェー
- ベルギー
- ポルトガル
- スウェーデン
- フィンランド
- クロアチア
ちなみに、フランス31位、中国49位、ロシア51位。
日本は78位だそうで。
「敗戦」ではなく、「終戦」ということばを選んだわけ
毎年8月15日は終戦記念日で、1945年8月15日に昭和天皇がポツダム宣言の受諾と終戦を告げたラジオ放送をしたことに由来している。
日本は敗戦したのに、なぜ「敗戦」ではなく「終戦」としたのか?
敗戦のネガティブな記憶をいったん封印して、前向きに日本を復興させることを優先させたから
引用元:本書より
誰に敗戦の責任があるかを問うて国内でいがみ合っていては、みんなが復興に目を向けることが難しい。責任は一握りのリーダーが負うことに決め、日本の国民や国土が戦争で被った傷は「自然災害」の位置付けとすることで、敵国とも今後友好的な関係を保てるようにした。
•••ちょっとなんか、いろいろ怖い。
読み終えて
付箋を貼った8つのストーリーのうち、4つをかいつまんでご紹介しました。本書の受け売りなので、特に事実確認などはしていませんが、フィクションではないと思っています。
掲載するのを省いた部分は、主に軍事的なことやスパイ的なことも含まれ、とても物騒だったので書く勇気が出ず。
興味のある方はぜひ、本書を手に取って読んでみてくださいね。
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