半世紀の積み重ねから導き出された、いまどき令和のお墓参りマイルール【我が家編】

お彼岸にお盆に命日に、大切な家族や知人を偲ぶお墓参り。宗教や地域によりお作法は千差万別ですよね。「お墓参りって何するの?」「持ち物は?」などという疑問に、我が家流の慣わしを、謹んで。

年数だけはお墓参りの上級者

わたしの父は、わたしが中学生のときに亡くなりました。
姉は高校生でした。

わたしたち子供ももちろん幼かったですが、母はというとまだ30代の若さでしたから、本当に早くに一家の支えがなくなった家庭でありました。

あれから半世紀が経ちます。

わたしたち遺された母娘3人にとって、この50年という歳月はそっくりそのままお墓参りを取り仕切ってきた年数に匹敵するわけです。

なんとも経験豊富に場数を踏んできたことでしょう。

今や、わたしがお墓参りをする対象は実父のほか、

  • 母方の祖母(おばあちゃん)
  • 夫の父(お義父さん)

の合計3カ所•••となりました。

ここでは最も長く関わってきた「実父のお墓参り」を中心に、覚えのあることを綴っていきたいと思います。

宗派と地域性

まずは以下の項目に分類し、基本情報をば。

  1. 地域
  2. 宗教・宗派
  3. お墓のスタイル

1. 地域

わたしたち家族は北海道の生まれ・育ちです。

2. 宗教・宗派

我が家の宗教は禅宗、宗派は曹洞宗です。

摩訶般若波羅蜜多〜
(まかはんにゃはらみた〜)

と心経を唱える、あの宗派であります。

大本山は福井県の永平寺。
3年前母と姉と3人で旅行した道中で、たまたま寄る機会を得ました。

境内は大変に厳かで、凛としていて。
父への思いが溢れて、とてもセンチメンタルになったことを覚えています。

ちなみに、母方の祖母も「曹洞宗」。
夫の父=義父は無宗教です。

3. お墓のスタイル

霊園の中にある、ごくごく一般的な「お墓」です。

0.5坪の区画がズラーっと並んでいるうちの一画。そこに墓石が建っています。
昭和世代にはおそらく最もスタンダードな形かと思います。

無宗教の義父はというと、永代供養の集団墓地に眠っています。

いつ、お墓参りするのか

「お墓参り」に特化すると、我が家ではずばり、

お彼岸
お盆
命日

の慣わしです。

母の家には仏壇があり、父の遺影が飾られているので、命日には実家に行って手を合わせることが習慣となっています。

お墓参りで何をするか

いよいよ本題です。

半世紀続けた父のお墓参りを振り返ってみます。
時系列に見ていきましょう。

イントロダクション

水を汲む

霊園に着いたら、墓前に行く前にまず水を汲みます。
水道と桶・柄杓のありかを探してください。
こんな感じのところです↓

引用元:悠々永代供養墓 ~大阪~

お墓の掃除

水を汲んだら、お墓に向かいます。

まず最初にすることはお掃除です。

  • 汲んできたお水を柄杓で墓石にかけ、タオルなどできれいに拭いてあげる
  • 雑草を抜く

などです。

お供物を飾る

持ってきたお供物を墓前に並べてあげます。

お菓子とか、お酒とか。

おいしいものを華やかに並べてあげましょう。

献花

お墓には両脇にお花を飾る場所があるので、そこに水を差して献花します。

ロウソクの準備

こちらも両脇にロウソクを立てる台があります。

引用元:Rakuten

火を灯して定位置に立ててあげましょう。

お線香を立てる

お墓の前、中央にお線香を立てる場所があります。

束になったお線香ひと束をバラにすることなく、そのまま頭に火を灯し、煙が立つようになったら、お線香用の定位置に立てます。

メインイベント

お参りする

お供え、献花、ロウソク、お線香の準備が整ったら、順番に墓前に進んで手を合わせます。合掌。
われわれは禅宗なので、お数珠を携えて。

  1. 姉の夫
  2. わたし
  3. わたしの夫

の序列に則り、ひとりずつ墓前に進んで父に祈りを捧げます。

お経を読む

次はいよいよハイライトの「お経」へと移ります。

この「お経」。
父のお墓参り歴50年を振り返ると、読誦タイプの移り変わりは大きく3段階に分けることができます。

第一期:お坊さんにお願いする

霊園に待機しているお坊さんや、実際の葬儀にあたってくれたお坊さんなど、それぞれ縁のあるお坊さんにお願いして、墓前まで来ていただいて読誦をしてもらうスタイル。

我が家では、長年ずっとこの方式でした。
はじめは父の葬儀にあたってくれたお坊さん。引っ越しして遠くなってしまってからは、霊園にいるお坊さん。

事前にお電話かなにかで、お願いしていたのだと思います。
当然、お布施も用意しなければなりませんでした。

第二期:自分たちで読む

あるとき転機が訪れました。

父の葬儀にあたってくれた、長年面識のあるお坊さんにお願いしていたときはよかったのです。
生前の父と付き合いがあったわけではないのですが、弔問の内容を覚えていてくださって、

「こういう方でしたよね」

などと、いつも父を偲ぶ言葉をかけてくださる思いやりが、本当にとてもありがたかったのです。

でも、引っ越しをしてその方にお願いすることができなくなり、お墓参りの当日たまたま霊園に居合わせる見ず知らずのお坊さんにお願いするようになってからは、お経を唱えてお金を払って•••のビジネスライクな流れに年々違和感が募ってしまい。

で、行き着いた先が

セルフお経!

もともと、「般若心経」の冊子をいつもお墓参りに携行していたので、あるとき思い切って自分たちが声を合わせてそれを読み上げることに。ふりがなも振っているので、流れるように唱えることができちゃいます。

特にみんながこぞって口に出したがるのが、

色即是空しきそくぜくう空即是色くうそくぜしき

↑ここ!

それと、

羯諦羯諦ぎゃていぎゃてい波羅羯諦はーらーぎゃーてい

↑ここも!

プロにお願いせずとも、自分たちの声でそれなりに強いメッセージを届けられたような気がしました。

信心深い方や、しきたりを重んじる方からは、

「邪道だ!とんでもない!」

とお叱りを受けるかもしれませんが、なぜかこのセルフお経がものすごく馴染んでしまったわたしたち家族なのでした•••。

少なくとも、父は、

「ありがとう、嬉しいよ」

と言ってくれてるような気がしています。

第三期:アプリに頼る

いやいやいや。
令和になって、時代はついにここまで来ましたよ。

般若心経を唱えてくれるアプリがあるって!?

見つけてくれたのは義兄です。

第二期の「自分たちで唱える般若心経」も、それはそれで味がありました。

けど、あまりにも素人すぎて、

なんか、罰当たりな感が、ちょっとある?

般若心経のアプリを起動させると、ちゃ〜んとお坊さんのイントネーションで全文唱えてくれるわけですよ。

なんなら、お鈴や木魚の特殊効果までついてます。

参考までに共有いたしますと、こちらのアプリ。

画面には今読んでいるお経ががどこなのかもわかるように映し出されているので、画面見ながら一緒に唱えることも可能なんです!

もちろん、わたしたちもアプリに合わせて、家族全員で「般若心経」を全文読経します。

談笑する

お経が終わったら、あとはフリータイムです。
お供えしたものはその場でワイワイ、みんなで賑やかにいただくとよいらしいです。すぐ帰っちゃうと、故人が寂しがりますのでね。

われわれはマイカーでお墓を訪ねているので、ドライバーに配慮してお酒を飲むことはしませんが、事情が許せばお供物のお酒を献杯して飲むのも粋な計らいかと。

写真撮影

これは完全に我が家のオリジナルですが。

毎年、お墓参りのフィニッシュは全員の集合写真です。
墓石=故人をセンターに置き、「ハイチーズ」。

なかなか、父まで抱き込んでの集合写真は撮る機会がありませんから、年に一度、このタイミングで、その時々の思い出の一枚が積み重なってきました。

エンディング

後片付け

全てのアジェンダが終了したら、帰り支度をします。

置いていってもよい

  • お花
  • お線香

以外は持ち帰ります。

お線香は途中で消すのはマナー違反のようなので、できれば燃え尽きるまで墓前に長居してあげるのがベストだと思います。強風のときなどは、消さないまま帰るとちょっと心配ですしね。

お供物、ゴミ、汲んできた水など、全て持ち帰るなり定位置に戻すなりします。

この後片付けを以て、お墓参りの全行程は終了となります。

また、来年来るからね〜

と故人に声をかけ、家路につきます。

持ち物リスト

上記の工程を滞りなく済ませるために、我が家で携える持ち物。
まずは一覧をどん!

  • お花
  • 花切りバサミ
  • 軍手
  • 雑巾もしくは汚れてもいいタオル
  • 割り箸
  • ゴミ袋
  • お線香
  • ロウソク
  • チャッカマン
  • ロウソクカバー
  • お供物
  • 小さめのお盆
  • 数珠
  • お経の本
  • スマホ
  • 暑さ対策グッズ
  • 虫対策グッズ
  • 三脚

では、ひとつずつ解説していきます。

お花

お墓に供えるお花です。

今や、どこのスーパーでも、時期に関わりなく店頭に並んでいるのでありがたいですね。

スタンダードな仏花もあれば、洋風のものもありますし、自宅でお花を育てている方なら自前のものを持ち寄るのも素敵かと思います。

実父と祖母のお墓には花差しが左右に1カ所ずつあるので、2束用意するようにします。

義父はお墓がなく、共同の献花台なので、1束を持ち寄ります。

花切りバサミ

これは携行していないと、結構困ります。

市販されている花束はかなり高さがあるので、お墓の花差しに立てるととてもアンバランスになります。お花の茎はとても硬く、文具用のハサミだと切れないので、きちんと園芸用のハサミを用意して、ちょうどよい高さに切って飾ります。

軍手

お墓は管理されてはいるのですが、やはり雑草が茂っています。
草の種類によってはかなり根元までほじくり出さないと除去できないものもありますので、わたしは必ず軍手を持っていくようにしています。

雨が降っていたらお墓参り自体をリスケしてしまいますが、前日が雨だった•••みたいなときは、土もドロドロになってますしね。

雑巾もしくは汚れてもいいタオル

墓石をきれいに拭いてあげるので、必須です。

割り箸

お線香を立てる筒には前回、てか昨年のときのお線香が焼け残っています。

このままだは今年の分の新しいお線香が上底になってしまって立ちません。

お墓によってはお線香用の筒が外れる場合もありますが、外れない固定タイプのときは下方にある穴から燃え滓を穿り出さなければなりません。そのための割り箸です。

ゴミ袋

切った花の茎や抜いた雑草、落ちていたゴミ、もしくはその場で雑巾や軍手がお釈迦になった場合、持ち帰るためのゴミ袋です。

霊園によっては共同のゴミ箱が設置されているところもありますが、ない場合は自宅まで持ち帰らなければなりませんのでね。

お線香

1回のお墓参りにつき1束必要です。

ロウソク

左右に1本ずつ立てるので合計2本。
お線香と違って、こちらは途中で消して持ち帰るので何年か持ちます。

チャッカマン

意外にもマッチやライターだと、なかなかろうそくに火がつかないんですよね。風が強い日だと、高い確率で失敗しますし、手も熱くて危ないです。

ロウソクカバー

せっかくろうそくに点火しても、こちらも風が強い火だと一瞬で吹き消されます。

いろんなタイプが売ってますが、我が家では

引用元:ANA Mall

↑こんな感じのガラス?プラスチック?のものを使っています。

最後、片付けるときはとても熱くなっているので注意です。

お供物

果物や盆菓子が一般的で、うちの母がその役割を担っています。わたしや姉は故人が生前好きだったものを持ち寄る傾向があります。
うちの父は、どら焼き、きなこねじり、もろこし、南部せんべいなどが好きだったので、お墓参りに行く前はそこらあたりを物色します。

どら焼きは今もポピュラーですけど、きなこねじり・もろこしって、いまどきの人たち存在知ってます笑?「ザ和菓子」って感じですよね。

周囲を見渡すと、お酒などもよく見かけます。

最後は参列者で分け合うので、みんなに食べてもらいたいもの、さらには自分が食べたいものをわたしは忍ばせたりします。

小さめのお盆

お供物は墓石の上にダイレクトに置くので、それが躊躇われるようなもののために、小さめのお盆やトレーを持っていくとよいです。お掃除をするときに水をかけて、墓石は濡れている状態ですしね。

数珠

お参りするときに使います。

お経の本

もともと母が3冊ほど持っていましたが、わたしは3年前に曹洞宗の大本山・永平寺に行ったときにマイお経本をお土産に買ってきました。字が大きくて見やすいです。

スマホ

これはお墓参りだからと意気込まなくてもお出かけの際には携行するでしょうから忘れる心配はありませんね。

前述のとおり、「お経のアプリ」用です。

参列者のうち、ひとりが持っていれば事足りますが、逆に言うとお経が流れているスマホは1台だけなので、それ以外の人はお経本を見なければ唱えることができません。

暑さ対策グッズ

お盆のときは炎天下の中でのお墓参りになりますから、こちら必須です。

帽子、手袋、日傘などなど。

虫対策グッズ

お墓は基本郊外にあるのと、お花を生けたりしているので、虫は必ずいると思ったほうがよいです。

羽織るものや、虫除けスプレーなども持っていると安心ですね。

三脚

われわれのように集合写真を撮る人用です。

交代でシャッターを切ってもいいですが、せっかくなら全員で写った写真が欲しいですからね。

もし、「忘れた!」と思っても、霊園内の事務所にたいていのものは売っています。
ちょっと割高だけど•••

要は、故人を偲ぶその心

調子に乗って我が家流のお墓参りについて語り尽くしましたが。

由緒正しきお家柄の方や、敬虔な信者の方から見ると、いろいろナンセンスな部分もあったかもしれません。

我が家も当初はもっと格式ばったお墓参りをしていたような気がします。
若くして他界した父でしたから、参列する人も多く、主催する立場のわたしら母娘もお越しいただく方々に礼を尽くす必要がありましたからね。

いつしか先細りして、お墓参りも母娘3人ぽっちのイベントとなり、父と年に一度共に過ごす家族だけの時間となったことで徐々にカジュアル化して今の形式へと辿り着きました。そこに姉とわたしの伴侶も加わって、現在では定員5人の年間行事です。

みなさんもそれぞれの宗派や地域性に倣って、大切な故人を心から偲ぶイベントに相応しい、自分たちならではのお墓参りのスタイルが見つかるとよいですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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