結婚式のアイテムを全てハンドメイド!招待状、席札、しおり、ウェルカムスペースまで
専門業者に頼めば、それはそれは素敵なグッズを作ってくれる結婚式の必須アイテム。でもお値段もそれなりですよね。デザイン性の高いもの、実は低予算で自作できちゃうんです!
(2025.07.09 last updated )もくじ
まずは、プロにお願いした場合の費用について
老舗の高級ホテルからカジュアルなプランまで、式場によってお値段はピンキリでしょうが、某全国チェーンのホテルで算出していただいた見積もりの実情をちょこっと蔵出しします。
見積もりの基準として「家族婚」「招待客は10名ちょっと」の規模感です。
品目 | 単価 | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|
しおり | 350 | 20 | 7,000 |
席札 | 150 | 20 | 3,000 |
メニュー表 | 300 | 20 | 6,000 |
招待状は早い時点でホテルには頼まないとお伝えしていたので、見積もりの中にはないですね。
お願いしたらおいくらだったんでしょう?
正直。まあ、全体的に見て、言うほど高くはない印象ですよね笑。
•••という感覚が、すでに麻痺している!という落とし穴。
ウェディングドレスやチャペルウェディングなど、他の費目がン十万だったりするので、1000円単位になると大した出費ではないような錯覚が起こります。
塵も積もればなんとやら。
「わがままし放題のカスタマイズがしたい!」「少しでも節約して、別の費用に回したい!」方は、ぜひハンドメイドにチャレンジしてみましょう!
この記事、執筆しているのは「新郎の母=ハンドメイドの張本人」となります。
トータルコーディネートが叶うハンドメイドの流れ
ペーパーアイテムとは
今回手作りしたのは、
- 招待状
- 席札
- しおり
- ウェルカムスペース
の4つです。
これらの中でも紙にプリントアウトするものを「ペーパーアイテム」と呼ぶらしい(巷の情報からの受け売り・笑)。
ざっくりと制作の流れ
最初に手がけるのは「招待状」となるのですが、これを作るにあたり、まずは「デザインはどんな路線にするか?」を新郎新婦に尋ねました。
忙しいふたりなので、ざっくりと聞いても探すのは大変だろうと思い、各種テンプレートをわたしの方でいくつかチョイスし、「この中で好きなもの、3点選んでください」という問いかけから作業はスタートしました。
デザイン選びができるサイト
文字やイラストを別々でダウンロードするもの、必要箇所の修正のみでそのまま流用できる手軽なテンプレート型など、さまざまです。
めぼしいところをいくつかご紹介しましょう。
Microsoft
会員登録不要、無料でダウンロード可。
テンプレートはPower Point用・Word用が中心のようです。
Canva
→https://www.canva.com/ja_jp/learn/wedding-design/
こちらはメールアドレスで会員登録が必要かと。でも無料です。
有料登録すれば使える機能も増えますが、デザインを拝借するだけなら無料版で十分お釣りがくるクオリティです。
今やSNS発信用のデザインをする人も多いのでは。
イラストAC
こちらも無料ダウンロード可。無料で会員登録ができます。
Adobe Stock
プロのデザイナーさん御用達のサイトで、こちらは有料のサブスク式です。
しかしながら、ワールドワイドでテッペン目指すクリエイターさんたちがこぞって作品をあげているので、クオリティの高さは特級品です。
どなたかお知り合いの中にAdobe会員の方がいたら、共有していただけると嬉しいかもですね。
デザインが作成できるソフト
次は作業に使うソフトウェアです。
文字とイラストを配置することとなるので、標準的にパソコンにインストールされているものとしては「Word」や「Power Point」などが挙げられると思います。
Windowsなら「ペイント」もかなり高機能ですよ。
わたしは仕事柄、Adobeの有料アカウントを持っているので、グラフィック系ソフトの「Illustrator」で作業することに。
今回土台となるデザインの路線は
さて。
作業に必要な環境が整ったら、いよいよ制作にとりかかります。
新郎新婦は20以上の候補の中からまずは3案に絞り、それぞれのサンプルを見た上で、最終的な一択に辿り着きました。彼らが最終決定したのはこちらのテンプレート。
引用元:Adobe Stock
ステキ!金箔感リアルですよね。
デザインしたのはAdobeのStockサイトに作品をあげているクリエイターさん。さすがです。
この先、全てのアイテムはこのデザインを踏襲して作成していくことになります。
では、それぞれの詳細をご紹介してまいります。
ウェディンググッズをハンドメイドしよう!
招待状
使用した用紙は「ヒサゴ 招待状・カード 角丸 2ツ折 2面 ホワイト 20シート OP1097」。

20シート入り、Amazonで1,616円で購入しました。
招待客は同居家庭が多かったので、招待状の必要部数は5。遠方から来られる親族の方向けに地図も1冊作ったので、プラス1枚で計6シートの印刷となりました。
デザインとしては、新郎新婦の希望で、写真を入れることに。
彼らの希望や式の特色に合わせて文例検索し、つぎはぎして文面を完成させました。
地図は式場と着付けをするブライダルショップの二箇所を案内。
経路を何パターンかと、それぞれ乗車賃がいくらになるか。時刻表や乗り場などの情報はサイトアクセス用のQRコードを作成して裏面に載せておきました。



招待状に結んだリボンは手芸店で、封筒とシーリングワックス風のスタンプシールは文具店で購入しましたが、100均でも同等のものが調達できると思います。

ちなみに、招待状に結んだリボンは、手先が不器用なわたしの場合、1冊につき50㎝が必要でした。
短いリボンでも結ぶ自信のある方なら、さらに5〜10㎝短くてもいけるかと。
リボンの結び方については、こちらの動画を参考にしました。
家族婚あるあるでしょうが、ほぼほぼ手渡しだったので、郵送したのは1通のみ。
郵便局に持参し、おめでたい切手を貼ってもらいました。
招待状作成の概要は以下のとおり。
品目 | メーカー・型番 | 価格 | 単価 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|
招待状 | ヒサゴ 招待状・カード 角丸 2ツ折 2面 ホワイト 20シート | 1,616円 | 80.8円 | 6 | 484.8円 |
封筒 | マルアイ 大礼封筒 洋1型10枚入り | 420円 | 42円 | 5 | 210円 |
スタンプシール | 株式会社クーリア SEALING DEAR 12個入り | 330円 | 27.5 | 5 | 137.5 |
リボン | 光沢リボン5mm幅2m50cm | 288円 | 288円 |
制作の工期はデザイン3日、印刷と装丁で1日、計4日でした。
席札
使用した用紙は、A-oneの「マルチカード 各種プリンタ兼用紙」。
名刺二つ折りのタイプです。

10シート入りで638円。1シートで4枚の席札ができあがります。
今回必要な席札の数は13なので4シート使用。
これはお名前だけなので、あっという間に出来上がりました。
招待状同様、デザインとフォントを何案か出してひとつに絞ってもらうやりとりに数日はかかりましたが。

当日は、このように飾っていただきました。

席札作成の概要は以下のとおり。
材料名 | メーカー・型番 | 価格 | 単価 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|
席札 | A-one マルチカード 白無地 A4判 4面 名刺長辺2つ折り 10シート入り | 638円 | 63.8円 | 4 | 255.2円 |
工期は半日ほどで。
しおり/プロフィール/お品書き
表題の3つのコンテンツは全てしおりの中に含めました。
使用した用紙は、「ペーパーエントランス パンフレット用紙 A4 三つ折り 50枚 」です。

50枚入りで998円。
三つ折り1枚目の表はカバー、中は席次表・式次第・メニュー。
同2枚目は見開きで写真入りプロフィール。1枚目の中に三つ折りにして挟み込んでおく•••という2枚ひと組の作りになってます。
しおりは新郎新婦含め、全出席者分刷ったので13部、26枚使用。





しおりを結んでいる金銀の紐は手芸店で買いました。
それぞれ7m入り。
こちらも手先が不器用なわたしは1冊につき50㎝カットで縛りました。
しおり作成の概要は以下のとおり。
材料名 | メーカー・型番 | 価格 | 単価 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|
しおり用紙 | ペーパーエントランス パンフレット用紙 A4 三つ折り 50枚 | 998円 | 19.96円 | 26 | 518.96円 |
金銀紐 | それぞれ7m入り | 220円 | 110円 | 2 | 220円 |
工期は結構かかって、デザインに4〜5日、印刷と装丁に2日ほどかかりました。
A3の折り目できれいに折るのと、金銀の紐を結ぶのに苦心。
ウェルカムスペース
準備したものは、
- ウェルカムボード
- 受付ボード
- ウェルカムドール
- チャペル型フレーム
- LEDライトストリングタイプ
- LEDライトキャンドルタイプ
- LEDアクリルライト置き型
ウェルカムボード
A3サイズ、写真入りのパネルを作りました。
使用した用紙は、コクヨ コピー用紙 A3 厚口 30枚 インクジェットプリンタ用紙 マット紙。

A3サイズの写真を普通紙で印刷するとさすがに安っぽくなるので、ここは大盤振る舞いのマット紙で。1枚しか使わないから、どんなに多くても5枚入りとかでよかったのに、そういう規格は売ってないみたい笑。
30枚入り、家電量販店で720円でした。そのうちの1枚だから24円でできちゃう計算。インク代入れても40円以下!
写真用光沢紙だともっとスペシャルに仕上がるのだけれども、さらに割高となるので本末転倒に。
受付ボード
受付の場所を案内する「Welcome!」と書かれたボード。
A4の写真用光沢用紙と写真立てを使用。いずれも100均でした。


ウェルカムドール
新郎新婦がミニオン好きなので、自前のぬいぐるみを持参しました。
LEDライト
ストリングタイプとキャンドルタイプ。
いずれも100均です。

LEDアクリルライト
白いペンで文字を書く。スイッチを入れるとロマンチックにライトアップしてくれるスグレモノ。100均です。

オシャレなスクリプト体のフォントで「Just Married !!」のロゴをプリントアウトし、その紙をパネルの下に置いて水性ペンでなぞって描きました。なぞるだけなのに、形がとれない!焦る。
何回も失敗して描き直したので、その苦労の痕が色濃く残って透明感に支障が!
遠目で見てくださ〜い笑。
チャペル型フレーム
雑貨屋Natural Kitchenさんで330円で購入した白木のグッズに、自宅にあったクリスマスツリー用の鐘と、工作用の厚紙で十字架を貼り付けたハンドメイドの極地笑。

ウェルカムドール2
本当はドレスとタキシード姿のぬいぐるみを作って、このチャペルの前に立たせてあげたかったんだけれども、新婦を作ったところでタイムオーバー•••。しかも、めっちゃブチャイクで世に出せるレベルにならなかった笑。
そこで急遽、二人の近影を切り抜いて間に合わせることに。

平服の近影しかないので、新郎には蝶ネクタイ、新婦にはティアラを合成して新郎新婦感を増し増しにししておきました。
印刷した用紙は100均で買ったA4の光沢紙。出来上がりは身長15㎝くらいです。
アクリルのスタンドはこちらも100均のぬいぐるみスタンド。
フェイクグリーン
自宅にあったものを使いました。出費ゼロ。
全てひっくるめて、当日の出来栄え


ウェルカムスペース作成の概要は以下のとおり。
材料名 | メーカー・型番 | 価格 | 単価 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|
ウェルカムボード写真入り | コクヨ コピー用紙 A3 厚口 30枚 マット紙 | 720円 | 24円 | 1 | 24円 |
受付ボード | インクジェット光沢紙A4 / 6枚入り | 110円 | 18.3円 | 1 | 18.3円 |
受付ボード | A4フォトスタンド | 110円 | 110円 | 1 | 110円 |
ウェルカムドール | 自前 | ||||
ウェルカムドール2 | インクジェット光沢紙A4 / 6枚入り | 110円 | 18.3円 | 1 | 18.3円 |
ウェルカムドール2 | ぬいぐるみスタンド | 110円 | 110円 | 2 | 220円 |
LEDライト | ストリングタイプ電球10個(電池別売り) | 110円 | 110円 | 1 | 110円 |
LEDライト | キャンドルタイプ2個入り(電池別売り) | 110円 | 110円 | 1 | 110円 |
LEDアクリルライト | アクリルパネルつき(電池別売り) | 110円 | 110円 | 1 | 110円 |
チャペル型フレーム | Natural Kitchen | 330円 | 330円 | 1 | 330円 |
ウェルカムボード用A3サイズのフレーム、フレームスタンド、フェイクグリーンは身内からの借り物でした!
忘れちゃいけない印刷代と少量発注の赤字•••でも最後は勝利?
材料代はどれも安価で済みましたが、高いのは印刷代=プリンターのインク代です。
調査によると、「カラー印刷の場合、1枚につき8〜12円」と算出されるらしい。
テスト印刷したり、失敗したり•••何かと必要枚数以上に印刷をしてしまうものです。
実際、今回のプロジェクト遂行中にインクの補充が何度か発生。全色買い揃えるのに6,000円ほどの出費があったことも付け加えておきます。
それと、今回は家族婚だったこともあり、作成部数が極端に少なかったです。
一番少ない規格のものを購入しても余るものが多く、そこは大量発注で無駄を省ける業者さんに敵わない部分だったかな、と。
最後に、業者発注の場合とハンドメイドの場合とで、「しおり+お品書き」の単価にどれくらい差が出たかを調査。
- 業者•••1部につき、650円(見積もり表より)
- ハンドメイド•••1部につき、68円(用紙代+紐代+印刷代)
約1/10の予算で作ることができました!
デザイン料とパソコン使用の電気代はご祝儀のサービス〜笑。
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