1円でも安く買い物がしたかったのに、エコバッグを携行し忘れて三重苦になった話

お買い物の必需品・エコバッグがカバンに入っていない！1円でも安く買い物がしたくて、ガソリン代節約のため遠路はるばる徒歩で来てるというのに、なんという失態･･･そして、こういうとき不幸は重なるもので。

今思えば、最初からエコバッグを持とうと思わずに家を出ていたのか、はたまた、入れたつもりで入っていなかったのか、それすら思い返せないのだけど。

なぜなら、今日のお出かけのいちばんの目的は、銀行に行くことだったから。

我が家にしてはかなりの大金を、息子に送金するのが当面の最重要課題でした。

まずは定期預金を一部解約し、それを他銀行の普通口座に入れる。
ATMだと一度に入れられるお札の枚数に上限があるので、諸々細分化した手順の、今日は2日目だったんですよね。

1日目の昨日も、随分と神経使ったみたいで緊張の連続、本日の第2手順に臨むにあたり、頭の中は重要ミッションをコンプリートすることに一転集中していたのでしょう。

･･･とにもかくにも無事銀行巡りの用事が済み、その足で買い物に向かいました。

片道1キロ強の八百屋へ。茄子が安ければ買いたいなあ･･･の1点狙いのつもりでしたが、

となり、気が付けば、

• 長芋
• シイタケ
• 人参
• 長ネギ

を買い求めてしまいました。

肝心の茄子は高かったので、今日はガマン。

精算をしてもらっている間にカバンに手を突っ込み、エコバックを手探りしたら、通帳の束と財布以外入っていないではありませんか。

なぜ？
どうして？
WHY？？？

あれっ、わたし･･･
そもそも銀行だけ寄ろうとして家出たんだっけ？
いや、そんなわけないよね。

お姉さんに値段を告げられるまでの短い間、いろんな問答を繰り広げるも、

• いずれにせよ、エコバッグはない
• エコバッグを取りに自宅まで戻るには遠すぎる（てか、勘定終わってる）
• 1キロ以上の距離を袋なしで持って歩けるような量と形状ではない

ことは明白です。

そして、今日に限って、カバンはコンパクトなA5サイズ。

コスパ命を掲げる者として、決して言ってはいけないセリフを言わなければならなくなりました。

1円節約するために、ガソリン代使わずに歩いて遠くまで来たというのに、痛恨の出費で「一重苦」。

お姉さんがくれた袋は、わたしが買った4品がちょうど入る小ぶりなもの。
持ち手の直径も狭く、季節柄着膨れした袖の上からでは肘までも通りませんでした。

普段持ち歩いているエコバックなら、このモコモコジャケットでも肩から下げることができるのに。

根菜ってやつはずっしり重量感があるものでして。
ビニールの買い物袋の細い持ち手が、下腕に容赦なく食い込みます。

楽しいはずのお散歩ショッピングに不快感が募り、「二重苦」。

本日、どうしても買わなければならないものに「納豆」がありました。
チラシで目ぼしをつけた安売りのお店に寄ります。
結構手狭になっているビニールの買い物袋に納豆2パックをイン。

更に、お気に入りのヨーグルトの底値を足で探すこと3軒目、ドラッグストアで400g入りを買い求め追加。

こんな日に限って、爆安のスナック菓子が目白押し！なのになのに、買い物袋の容量の問題で、ここは一旦退散するよりほかなさそうです。

「これらを家に置いて、エコバックを持って、ここまで出直そうか･･･？」

などと考えながら帰路につくと、1軒目の八百屋で買った長ネギがなぜか足元に落ちる。
「？」と思いつつ、拾って袋に入れ直すも、長ネギの先っちょが敢え無く袋を貫通！？

ふ、ふ、袋が、

いや待って。
うそでしょ。

家までまだ軽く1キロあるのよ！

差し当たり持ち手部分を左手で持ち、右手は上腕部でネギの先端を抑えつつ、手のひらは袋の底に添え、不自然な形で歩き始める。

よく見ると、持ち手部分の片側は既に1ミリ程度しか本体にくっついていなく、側面部分も商品がもろ剥きだし状態に。今にもちぎれて分解してしまいそうです。

一歩一歩進むたびに形状が変化する買い物袋の中身を臨機応変に支えながら、脇を締め、抱え込んでトボトボ歩く帰り道。右手は手のひらから5本指に至るまで、それぞれが別々の場所を抑える役目を余儀なくされ、ある指は曲げ、ある指は伸ばし、あり得ない角度に開き･･･もう肩までダルくなってきました。顔にはいささか苦悶の表情が浮かんでいたことでしょう。

挙動不審に買い物袋を抱え込む姿が、恥ずかしくもあり、情けなくもあり、「三重苦」。

無理な態勢で歩き続け、ようやく自宅に辿り着きました。

もはや、再びあの場所まで戻る気力はありません。

続きの買い物は最寄りのお高めスーパーで済ませる羽目に･･･めっちゃ、めっちゃ、高くついてしまいました･･･。

どうでもいいけど、つくづく、