熟年離婚まっしぐらか?この年で初めてといっていい程の深刻な夫婦喧嘩をした

結婚30年、喧嘩のひとつもせずに暮らしてきたわたしと夫。ところがある事件が勃発し、初めてにして深刻な局面が訪れています。「初の夫婦喧嘩レビュー」第1弾、スタートです。

真珠婚式過ぎても平穏無事だった

わたしたちは30年前に結婚し、喧嘩らしい喧嘩をしたこともなく、平和な生活を送ってきました。

夫はわたしに甘く、いつも優しい。わたしも彼の社会的立場をひっくるめて尊重と奉仕をしてきましたから、諍いなど起こりようがなかったのです。

自分で言うのもなんですが。
同じ会社の同僚として出会い、熱烈なプロポーズを受けました。当時、他にもドキドキするようなイケメンが二人いたのですが、彼らが牽制しあっている間に、思わぬ伏兵がゴールテープを切った•••というのが一番しっくりくる表現だと思ってます。

(自分で言ってて恥ずかしくないのか!)

まあ、話してて楽しいと思ったのがプロポーズを受けた一番の要因ですが、結婚直後から「ん?」と思うことが多々ありました。

「ん?」と思うこと

  • 子供が生まれたとき、全く可愛がらなかった
  • ギャンブル依存気味
  • 「家族のものは俺のもの」「俺のものは俺のもの」という考え方

などなど。
割と早い時期に「この人に期待するのはやめよう」と決意しました。期待してガッカリするのが嫌だったので、見限ることで自分を守ろうとしたのでしょうね。

本人に自覚はない

とは言え、結婚する前も後も変わらず、わたしには常に優しく、とても大切にしてくれたという事実は否めません。

そのこともあるので、自分はものすごく素晴らしい夫だと自負していると思います。

わたしも、「こんな当たり前のことに文句を言うと自分が惨めになる」「こういう人なんだ、と軽蔑すればいい」と諦めて生活してきたので、表面上は何の不満もなく暮らしている•••つまり、夫的には「俺の妻は幸せなんだ」と自惚れていると思います。

それに、毎日のようにプロポーズをしていたとき、彼は言っていました。

俺は幸せになりたいから、あなたと結婚する。

ただの一度も、「あなたを幸せにする」とは言いませんでした。だから、嘘ついたわけじゃないんだよね、わたしが不幸だとしても。子供が不幸だとしても。

有言実行だわ、確かに。

なので、30年間、

(あ〜、自分さえ幸せなら、それでいいんだ〜)

という、冷めた目で夫を見つめていました。

で、問題勃発

そんな夫でも、唯一及第点をつけられるのは、お給料を必ず持ってきてくれたことでした。生活費もめちゃめちゃ高くついた教育費も滞りなく納めきり、老後の備えも抜かりなく見据えてくれて。

•••の、はずでした。

が!

定年退職して次の職場に就いたタイミングで、貯蓄や保険を見直し、いきなりの

死んだ後、1円も遺さないから

発言。

いや、言葉はそれじゃなかったですよ。「葬式代さえあれば大丈夫だよね」でしたけど。

数年前、第二の人生の暮らし向きについて話していたとき、「減らしてもいいよね?」と打診されたことは、確かにありました。

それって、わたしに「のたれ死ね」ということですよ

とわたしは答えました。

「いくら欲しい?」とか「いくらあれば大丈夫?」とか、そんなこと、質問すること自体、無神経だと思うのです。

お金を遺す•••って、相手の意思に関わりなく、自分が「いくら遺してあげたいか?」っていう話だと思いません?遺されることになる相手を、どれだけ大切に思っているか、っていう話だと。

なのに、ゼロにしたということは、

(意訳)はい、勝手にのたれ死んでください

ということでしょ?

わたしは夫の顔を覗き込んで「えーーーー!!???」というのがやっとでした。

そしてそれが、わたしの最後の言葉となりました。お金に誠実だという最低かつ最小限の砦を、彼は失ったわけですから。

わたしたち夫婦をあんなに喜ばせ幸せにしてくれた子供たちにもビタ一文遺さないなんて、夫として以上に、父親としてどうなんだ!?という憤りは、次の日あたりから湧き上がってきました。

かくなる上は

30年以上、夫には何も期待せずに生きてきましたから、意外にもそれほど揺れてはいません。「ああ、そういう人だったよね」の心情です。

でも、面と向かって「のたれ死ね」と言われた(に等しい)以上、もう愛想笑いをする必要もありませんし、他愛のない世間話に付き合うサービスも打ち止めです。

ただ、なぜかは知らないけど、夫も不機嫌です。

・・・あっ!

「自分だけが幸せになりたい人」のほかにも彼の特徴がありました。

被害者ヅラする

いつも挨拶を2回ずつ繰り返す夫が、昨日も今日も、「おはよう」「行ってきます」「ただいま」を一切発しません。断食することに決めたのか、わたしの作った料理を食べません。こんなこと、結婚以来初めてのことです。わたしが口を聞かないことはあっても、向こうがわたしを無視したり、非礼な態度を取ったりすることは一度もありませんでしたから。

ふんっ。好きにすれば?

わたしはあなたと違って、最低限のお勤めだけはしますよ。残されたってご飯作るし、あなたのワイシャツにアイロンもかけるし。今までも、何があってもそうしてきましたから。

この攻防、一体どうなることやら。
なんとなく、長〜くかかりそうな予感がします。


(追記:「初の夫婦喧嘩レビュー」第2弾はこちら↓)

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