口うるさいお母さんにはなりたくないけど、これ・・・言わずにいられます?
もう大人になった息子がいます。そう易々と密に連絡も取れない中、話す機会ができたときは極力嫌がる話はしたくないもの。ああなのに、なぜどうして、見過ごせないことしでかすんだよ君は・・・。
ついつい口をついてしまう苦言。
それってやっぱり、「お金」と「安全」が絡む内容に絞られてくるのかもしれません。
言わずにはいられない―その1
彼が大学入学するのと同時に、住まいが別々になりました。
親元離れて、学生生活。生まれて初めての、一人暮らしスタートです。
飛行機に乗らなければ会いに行けない距離でしたから、生活費のサポートは無論口座を介してのやりとりに。
向こうはキャッシュカードを持ち、こちらは通帳を持ち。
当時は今ほどインターネットバンク全盛ではありませんでしたから、全国どこにでもATMが点在しているメジャーな金融機関を利用しました。もちろん、彼が住む最寄り駅にも店舗/ATMがありました。
ちょっと足りなくなっちゃったんだけど、1万円入れてくれる?
うん、わかった
数日後、記帳してみたところ、たった1,000円しかおろしていませんでした。
大事に使いたい、節約したい、気持ちが手に取るように伝わってきました。
・・・が!
んっ?
あんた、
他銀でおろしたの!!???
1,000円おろして、250円も手数料取られてるじゃん!!
まあ、まあね。
そういう仕組みに疎かったのね。
最初に教えなかったわたしが悪かったのよ、きっと。
しかしながら、翌月の生活費を入金するタイミングで記帳してみたところ、その「少額おろして250円手数料取られる」勿体ない取引を、彼は何度も繰り返していました!
この、バ〇~~~~!!!
1,000円だって大金のあなたが、それを手に入れるたびに250円も損してどうすんのよ!?
・・・これはさすがに言ってやりました。
- 多少手間でも、口座のある銀行でおろすこと
- 何度も寄るのが難しいなら、一度に全額おろして、財布の中にいれておくこと
わかった~
いや、でも、いまいちわかっていないようで、その後も何度も同じ過ちを犯していましたね。
言わずにはいられない―その2
一人暮らしも板についた数年後。
家の鍵なくしちゃって。
お母さんが持ってる合鍵、俺のアパートに郵送してくれる?
ん?ん?
いろいろ情報が足りない。
- 今は家にいるのか、外にいるのか?
- 郵送したところで、届くまでに数日かかるけど、どうするのか?
- もし外でなくして家に入れずにいるんだとしたら、投函された郵便物を受け取るときにどうやって家に入るつもりなのか?
答えはこうでした。
- 外でなくしたので、鍵は鍵屋にたのんで5万円で開錠してもらった
- 今は鍵を開けっぱなしにして外出している
- だから5万円ください
・・・・・・
もはや言い返す術も・・・。
きっと。
きっとね。
すごく焦って、一生懸命考えたんだと思う。
今ある知恵を全て集結させて、導き出された最善策がそれだったんだね。
びっくりしたね、困ったね、辛かったね。
素直に教えてくれてありがとう・・・急いで郵送するね!お金も入金しといてあげる!
だけど、だけどね。
不動産屋さんに言って開けてもらえばよかったでしょーが!!
確か、そのひとことだけは、言わせてもらったと思う。
言わずにはいられない―その3
帰省するときは、我が家のマイルを使って飛行機取ってあげてましたけど、欲しい便が埋まっているときのリスケが大変だったので、自分でログインして好きな時間の飛行機を取ってもらう作戦に変えました。
そのとき、マイルを使わずに普通に航空券買うオペレーションに進んで、すんでのところで高額チケット買いかけたことがありました。
お母さんのクレジットカード番号教えて~
と言ってきたので、気付き。
危ない、危ない。特典を使うときは、カード情報要らないはず。
年末年始の航空券往復分を実費で払ったら、どんな恐ろしいことになるか。
時は経て、昨年末。
マイルがむちゃむちゃ余っていたので、帰省する便をプレゼントしようと思ったら。
また言ってきました。
お母さんのクレジットカード番号・・・
だーかーらー
クレジット番号聞かれるのは、手順が間違ってる証拠だったでしょ!
散々小言を言って、何度もやり直してもらったら。
・・・知らないうちにセキュリティが厳しくなっていて、家族がマイル使うんでもカード情報が求められるように仕様変更されてた!
わたしったら・・・。
いいオトナになった息子にウンチク語っちゃって。
彼らはわたしなんかより、ずっと、ずーーーっと、ネットのやりとりに長けているというのに。
ごめんね、信じてあげられなくて・・・
わたしが白旗上げる顛末になり、めでたく立場逆転となりました。
滅多に話す機会もないので
生存確認と、あわよくば近況報告。このふたつをするのでも、息子が相手だとままならないものです。
ほかにも色々「出来事」はあったけど、わたしが小言を言うたんびに、
だから、言いたくなかったんだよ・・・
・・・と、ヤツは言う。
わかる、わかるよ。
わたしだって言いたくないもの。
あなたが「言われたくない」以上に、わたしは「言いたくない」と思っているのよ。
できれば、他愛のない話とかでコミュニケーションとれたら、どんなに素敵なことでしょう、と思ってるんだから。
昨日今日の出来事
久しぶりに、お金の受渡をする事情ができました。
わたしが指定した口座は、前述の学生時代にやりとりした某金融機関です。当時と変わらず、彼がキャッシュカードを持ち、わたしが通帳を持ち。
懐かしい。
今や、社会人となり、毎日頑張って働いているもんね。
彼の言い分はいつも、「すみませんが、〇〇円貸してください。いついつ返すので」でした。
返ってきたためしは・・・・・・ありませんでしたが笑。
でも今回、約束通りきっちりと返してくれました。
成長したなあ。
この子を見て、いつも思うこと。
うれしくて、さみしい。
これ、通帳見る限りは「振込」ってなってるけど、
まさか手数料かけて振込したわけじゃないよね??
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