九州一周レンタカーの旅!完全フリープランで全県周遊7泊8日【3日目:長崎〜熊本】
定年退職を記念して、夫婦で旅行に行ってきました。行き先は夫が長年憧れていた九州。マイペースなふたりが選んだのは、レンタカーで回る、ツアコンなしガイドなしの完全フリープラン!迷走旅行記の第3日目です。
(2025.04.19 last updated )もくじ
2日目の様子はこちらから↓
早朝から見せてくれる南国の水辺
3日目、長崎ハウステンボスで迎える朝。
この日は全日程の中でも1、2を争うハードな日。
そして計画立案者として最も重責を感じる1日•••となりそう。理由は後述するとして。
ホテル出発は朝8時、朝食は6時半と決めました。
昨日よりさらに30分も早い朝食です。
朝食会場に入る前に、少し海辺を散策しました。
今、まさに日が上がろうとしている空と水面はとても穏やかなグラデーションで、心身癒される光景でした。

さあ、朝食。
ホテルデンハーグでビュッフェタイプのお食事です。
昨日はビジネスホテルのそれでしたけれども、さすがリゾート施設というラインナップでございました。
わたしの目の前にあるのは•••

昨日よりさらに少食!
本当はコーヒーだけでよいくらいなのですが、もったいない精神発動で、ギリこれだけは口の中に流し込みました。
あ〜、昼と夜の食欲を、少しでいいから朝に回したい!
窓際のテーブルに案内された朝食タイム。
箸を進めていると、どんどん赤くなっていくガラス越しの光景に目を奪われます。
さきほど淡いグラデーションだった景色は、時間と共に太陽がその姿をくっきり現したことで、海と空をオレンジ一色に染め上げ始めました。

朝焼けって、こんなでしたっけ。夕焼けでしか、こんな色は見たことなかったです。
日常とは切り離された神々しい時間だわね。
第3日目のスケジュール
このたびの旅で、ルートを決めるのに難航を極めた3日目。
予定している観光地ルートはこちらでした。
日程 | 宿泊地 | 観光コース |
---|---|---|
3日目 | 熊本県 | オランダ坂〜大浦天主堂〜グラバー園(長崎県長崎市)、くまもんパーク、熊本県水俣市湯の児温泉 |
全部の県を廻る計画で、出発地と到着地を結んだらきれいな外周円が作れたはず•••だったのだけれども!
長崎から熊本を、こんな風に直線で結んでいるあたりから、わたしたちの危うさにお気付きでしたかしら笑?

なに、このルート!?
道のないところを何度も通ろうとしてるみたいですけど?
そう、こんな近道ないのよ!
だって全部海じゃないですか!!・・・むむう~、おそるべしリアス式海岸。
夫が唯一「ここに行きたい」と候補にあげたオランダ坂含む山手エリアは、よりによって長崎半島の先端!本日の宿がある熊本とは真逆の方向にまずは70キロも遠ざかっていかなければならない、つまり往復140キロの遠回りが必要!という理不尽が立ちはだかっていたわけなんです。
地図と睨めっこして、青ざめて、「お願いですから、オランダ坂は諦めてください」と何度も言いかけてはグッと呑み込み。長考の果てに、あることに気付く!
果たして、編み出したのがこのルートとスケジュール。

そう!
陸で行くのは無理だけど、海を渡るという手があった!!
長崎県の山手エリアに行ったあと熊本に行くには、一度北上して再び佐賀→福岡•••を経由して、それでようやく南下していけるものだと思っていたけど、真横に進んで島原港から船に乗れば、めっちゃめちゃショートカットで熊本に着港できる!!
これに気付いた時、「わたしって天才?」って思った、マジで。
本気で、車乗り捨てるしかないと思ってたからね。
観光記とフォト
長崎県:山手エリア
本日はスケジュールがびっちびちなので、散策ルートも事前にタイムスケジュール化していました。銘打って「長崎市散策40分コース」!

これも事前にGoogle mapで算出したものです。
オランダ坂
まず真っ先にわたしたちを出迎えてくれたのは、夫の脳裏に「九州といえばオランダ坂」と絶大なネームバリューを誇っていた名所です。

うん、いいね。すごくいい!!
(夫には再びエフェクトかけて、消えてもらいました・・・心霊写真に見えたらごめんなさい笑)
きつめの傾斜にうれしいサプライズを感じながら、石畳を上ったり下ったりしていきます。






自分たちが地球に対して垂直に立っているのかどうかがわからなくなる感覚笑。
いちばん最後の写真は、いかに勾配がきついかを証明するもの。
オランダ坂にお越しになりたい方は、こちらの情報をどうぞ↓
グラバー園
このあと乗る船に間に合うかどうかが気になって、そろそろ落ち着かなくなってきた時間帯。
受付の方に「全部回ったら何分かかるものでしょう?」と問うて、「ん~」となり、めぼしいところだけを見て帰る決意をします。
冒険商人トーマス・グラバーをはじめ居留地時代から残る外国人の住宅と長崎市内に点在していた洋館が集まるこの地では、幕末から明治の長崎の歴史を感じることができます。
グラバー園公式サイトより
グラバー園のシンボルともなる洋館と、長崎港を見下ろす景色はしっかりと目に焼き付けました。
素敵ね~、ほんと。


グラバー園にお越しになりたい方は、こちらの情報をどうぞ↓
大浦天主堂
グラバー園に後ろ髪引かれながら、「ここだけは外したくない!」と熱望した大浦天主堂に向かいます。
いや、しかし・・・。
まさかの迷子!笑。
時間ないのに、焦る焦る。
この日は気温がぐんぐん上がり、汗ばむ陽気。うろつく足取りもますます重いものとなり、体力がどんどん失われていきます。
Google mapと情報サイトとを見比べながら進み、いかにも間違いだろうと思う道にも一縷の望みを託して敗れ、諦めかけたときにようやく目の前に現れてくれました!
大浦天主堂は、幕末の開国にともなって造成された長崎居留地に、在留外国人のために建設された中世ヨーロッパ建築を代表するゴシック調の教会で、現存するものでは国内最古となります。
ながさき旅ネットより
こちら、門をくぐれば有料となります。
中に入れば、もっと素敵な写真が撮れただろうけど、ケチなわたしたちの最大限のがんばりによる大浦天主堂。

十分です。
最後にここに来てよかった。
日本が異国の文化を取り入れて近代社会を育んだ幕末の名残をこの街の風景に感じて、長崎観光のラストを飾ることができました。
大浦天主堂にお越しになりたい方は、こちらの情報をどうぞ↓
本当は「平和公園」だって行きたかったし、「出島」も行きたかったし、なんなら「軍艦島」も行きたかったですよ。結果的には、行こうと思えば行けたのかもしれないのですが・・・。
でも、自分たちの実力以上のものを詰め込んじゃいけない!とアラートが鳴っていたんですよね~。いちばん大事なのは、無事熊本の宿に到着すること。オトナとしては安全第一、健康第一、それが叶う領域内でしか、無茶はしない!のが正解かと。
島原港→熊本港
昨日の九十九島もハイライトだったけど、本日のフェリー乗船も「自画自賛のアイディア」の付加価値があり、ワクワクが止まりません。

いかほどに混み合うものなのかわからないので、旅出発の2週間前ほどに乗船予約をしてありました。
予約先は「九商フェリー」さん。
島原発熊本行き、普通車1台と人間2名で3,920円。
これに乗り遅れたら、キョーフの「レンタカー運転して佐賀県・福岡県逆戻りルート」を踏まなければいけないと思っていたので、まずは間に合って安心しました・・・。
てか、間に合うどころか、間に合いすぎて、乗船の列の先頭になっちゃった!
初心者もいいところなので、先頭にだけはなりたくなかったのに笑。
あの、長崎山手エリアでの駆け足は何だったんだろう?てなくらい、島原港で長時間、手持ち無沙汰の待機を強いられる羽目になりました。こんなことなら、出島ぐらいは寄れたかもしれないなぁ・・・と、計画立案者としては悲しい気持ちがこみ上げてきて・・・。
いろんなことして時間を潰して、いよいよ乗船の時間が来ました。
緊張の瞬間です。

このスロープを車に乗ったまま上がっていきます。
上がり切ったところに誘導員さんがいて、指示に従って駐車。荷物を持って降車したら階段を上って船の甲板に出ます。

おお、かもめ!!
出航の時間になりました。
船はその場でゆっくりと旋回します。
旋回し終わると、海の向こうに、熊本の陸地が既に見えているんですね。

ここから60分の船の旅が始まります。
かもめは船を取り囲むように飛び回り、時折さえずりながら、ずーっと一緒についてきて目と耳を楽しませてくれました。わたしは、少しずつ、少~しずつ、陸が近づいてくるのを飽きもせずに眺めていました。
そうそう。船内にこの子がいたので、念のため上げておきますね。

あっという間に船は熊本港に入港しました。
先頭で入庫して180°旋回したはずなのに、なぜか出庫するときも先頭でした。
スロープを降りて下船。少し進んだところで車を停め、次の目的地をナビに入れます。
ナビには「現在地:熊本県」の文字が!
これで4県目に突入です。
九商フェリーに乗船したい方は、こちらの情報をどうぞ↓
熊本県:くまもんポート
・・・のはずが!
またもや、やらかしてしまいました!
本日定休日の洗礼~っ!
走行ルートがほんのちょっと膨らんだ分、若干の遠回りにはなったかもしれないけれど、通り道と言っても差し支えない誤差かと思うので、不発に終わった絶望と後悔は少なくて済みました。
くまもんポートの中には入れなかったけれども、走っていたら違うくまもんがいたので、「それに近いものは見れた」ことにします。

ちゃんと計画的にくまもんポートにお越しになりたい方は、こちらの情報をどうぞ↓
熊本県:湯の児温泉
長い長い移動を無事に終え、本日の宿に着きました。
宿泊先は「湯の児 海と夕やけ」さん。
読んでその名の如く、お部屋からは海に沈む夕やけが綺麗に見られました。


右側の妙にボケボケの写真は、宿の方が「はい、撮りますよ~」と仰って食事の様子を収めてくださったもの。後日、自宅に郵送されてきました。
二人で写っている写真は福岡の夫婦岩で自撮りした以外は皆無なので、スキャンしてデジタル化です。
「湯の児 海と夕やけ」にお越しになりたい方は、こちらの情報をどうぞ↓
本日の総走行距離
- ホテルデンハーグ~長崎山手エリア→67.9キロ
- 山手エリア~島原港→64.6キロ
- 熊本港~くまもんポート→43キロ
- くまもんポート~湯の児温泉→53.5キロ
合計229キロの道のりでした。
運転、おつかれさまでした!
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